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愛犬家のための犬専門写真館Dogram


写真館Dogram  PETLIF

写真提供:愛犬家のための犬専門写真館Dogram



自己紹介をお願いします。


高江洲さん:高江洲真美と申します。ビジネスの場では旧姓を使用しており、メディアなどでは「高江洲」という名前で活動しております。2018年に会社を設立し、おかげさまで現在6年目を迎えました。また、「愛犬家のための犬専門写真館Dogram」は2022年にオープンし、現在も順調に運営を続けております。

元々はモデルとして表に出る仕事をずっとしていて、 25歳の時にブライダル会社を立ち上げ、これが私の最初の起業となりました。趣味は旅行です。わんちゃんと一緒に出かけることが多いので、趣味が仕事になっている状況ですね。



好きなスポーツ、食べ物、行きたい場所はありますか。


高江洲さん:食べ物はですね、とにかくラーメンが好きです。

結構グルメが好きなので食べログで常に行きたいお店をリストアップして、休みの日に行くっていうのを楽しんでいます。あと行きたい場所はですね、うちの子がちょっと病気持ちでなかなか遠出ができないんですけども、年4回ワンシーズン毎に旅行をして静岡とか自然が豊かなところに行きたいな思っています。



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Dogramを始めたきっかけを教えてください。


高江洲さん:父が獣医だったのもあり、わんちゃん猫ちゃんには囲まれた環境で常に生活していて、いつか自分もわんちゃん猫ちゃんと関わる仕事がしたいなっていう思いはありました。

ペット事業に参入する準備が必要だったので、まず2020年にわんちゃんを紹介するアカウントを作って、そこからわんちゃんの写真館を始める準備をしていきました。

また、2019年に動物愛護チャリティーとしてミスコンに出場したんですけれども、その日本代表として世界に行ったときに、自分自身が動物愛護に対して何もできていないなっていうもどかしさを感じました。わんちゃんの写真館があれば我が子を大切な思い出として残しつつ、自分自身がカジュアルで継続可能な動物愛護ができるかなという思いがありました。自分の子をかわいく残せる+動物愛護に対してのハードルを少しでも低くして、興味を持ってもらえたらいいなという思いから設立しました。



Dogramという名前の由来と、年間の撮影数を教えてください。


高江洲さん:お店の名前は「わんちゃん」の「dog」と、SNSを象徴する「インスタグラム」の「gram」を組み合わせて造語を作りました。この名前には、SNSや写真の力を活用して動物愛護を広めたいという思いが込められています。また、「愛犬家のための犬専門写真館」として、とにかく安心・安全でリラックスできる空間を提供したいと考えています。

最近では、撮影スタジオという言葉が一般的ですが、昔ながらの「写真館」という言葉には、家族が集まって思い出を共有する特別な場所という意味合いがあります。そのため、あえて「写真館」を名称に入れました。


年間の撮影数は、イベント出展やわんちゃんのオフ会などで撮影することが多く、正確な数は数えていないのですが、おおよそ2000頭以上ですね。一応、1日の予約数は6組限定とさせていただいていますが、繁忙期には営業時間を調整し、1日の予約枠を増やして対応することもあります。



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青山という場所を選んだ理由はありますか。


高江洲さん:祖母が戦前、青山に住んでいたんですけど戦争中にどうしても疎開しなければいけなくなって、手放してしまった土地がこの辺りだったという話を聞いていました。祖母が亡くなる3週間前ぐらいに「お店を出すんだったら南青山にしてほしい」という遺言を受けて、そこから慌てて2週間ぐらいで物件を探して契約しました。撮影スタジオなんですけどもやっぱり家族の思いだったりとか、父が獣医だったりそこが南青山、家族の思いをどんどん繋げていきたいなっていう思いがあります。



スタジオ設計や撮影に関するこだわりはありますか?


高江洲さん:当店のスタジオは、すべてスケルトン状態から内装を作り上げました。わんちゃん用のバギーやベビーカーが4台置けるスペースを確保し、バリアフリー設計になっています。段差もわずか数センチで、車椅子の方や大型犬でも来やすい環境を整えています。また、路面店ではありますが、少し奥まった場所にあるため、わんちゃんが通りの車の音で驚かないように配慮しています。

最近では、パラリンピックのメダリストの方にお越しいただき「車椅子でも来やすいスタジオですね」とおっしゃっていただけたことがとても嬉しかったです。また、ご年配の方にも安心してお越しいただける環境作りを心がけています。


撮影に関するこだわりですが、撮影後にはその場で色味調整やトリミングを行い、高品質な写真を提供しています。さらに、わんちゃん用の小物などの貸し出しも無料で行っており、特別な瞬間をより楽しんでいただけるよう工夫しています。

背景シートについても、オーダーメイドで防水・撥水加工が施されたものを採用しています。これにより、わんちゃんが粗相してしまった場合でもすぐに拭けるほか、滑りにくい素材のためシニア犬でも安全に撮影ができるよう配慮しています。

飼い主様のアンケートをもとに背景のデザインを選び、パーソナルカラー診断士のアドバイスを受けながらどのわんちゃんにも合う色味を採用しています。同じ色でも100種類のサンプルから厳選しており、写真が並んだ際に「これが当店の写真だ」とすぐに分かるような独自性を大切にしています。



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写真提供:愛犬家のための犬専門写真館Dogram



季節やイベントに紐づいた撮影の装飾は年間で何種類くらいあるのでしょうか。


高江洲さん:年に15種類から20種類ほどですね。現在の時期だと、クリスマスやお正月、七五三などのイベントがあります。さらに、それ以外にも少しずつ種類が増えてきています。最初は2~3か月に1回程度、季節の行事に合わせて装飾を変更するという形でした。

しかし、リピーターのお客様が増え、中には月に2回ほどご来店される方もいらっしゃいます。「クリスマスだけでなく、お正月も撮影したい」といったご要望をいただくようになったことと、より多様なバリエーションを提供したいという私の思いもあり、どんどん増えていきましたね。今年はこどもの日やひな祭りのプランも検討しています。


毎月通ってくださるお客様が増えたこともあり、クリスマスだけで2パターンの撮影を希望される方や、半年以上先の予約を入れてくださる方もいらっしゃいます。こうしたお声に応え続けることで、より良い思い出を提供できればと思っています。



今回インタビューを受けてくださった理由をお聞かせください。


高江洲さん:私自身、強い思いを持って活動しているのですが、インスタグラムなどのSNSでは、主にわんちゃんをメインに発信しているため、経営者としての思いがなかなかお客様に伝わりづらい部分があると感じていました。もちろん、ブログやテキストとして書ける場所にはその思いを残しているのですが、実際に話している様子や、自分の言葉で直接伝える方が、お客様にも思いが届きやすいのではないかと思いました。

そのため、今回のようなインタビューを通じて、自分の言葉で思いを伝える機会をいただけることはとてもありがたいですし、ぜひ受けさせていただきたいと思ってお受けしました。



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お客様がまた撮影に来てくださる理由はなんでしょうか。


これまでに400~500人ほどのお客様にアンケートを実施したことがあります。それは、「なぜ当店を選んでいただいているのか」を確認したいという思いからでした。最初は「価格かな」「立地かな」と考えていたのですが、リピーター様から最も多くいただいたお声は、「接客の良さ」と「人との繋がり」でした。

その結果、キャッチコピーとして掲げている「また会いたいから、この価格。」というフレーズにも確信を持てました。このキャッチコピーは、リピーター様がいて初めて成り立つものなので、3年目に入り、自分たちの取り組みが形になってきたなと感じています。


また、初めての撮影に来られるお客様も非常に多いんです。これまで「写真撮影は、お利口なわんちゃんでないと難しい」というイメージを持たれていた方が多かったと思いますが、当店では「パピーちゃんでも大歓迎です」「病気を持ったわんちゃんでも大丈夫ですよ」と伝えています。その結果、撮影のハードルが下がり、安心して来ていただけるようになったことが、当店を選んでいただける理由の一つだと感じています。



基本的に撮影に来るのはわんちゃんのみですか?


高江洲さん:基本的にはわんちゃんのみで、小型犬、中型犬、大型犬のいずれも撮影可能です。

猫ちゃんの撮影も行ってはいますが、現時点では事前にご相談をいただいた場合のみ対応しています。猫ちゃんは環境の変化に敏感で、スタジオ撮影がストレスになって体調を崩してしまうケースも多いため、積極的にオープンにはしていません。ただ、猫ちゃんとわんちゃんを一緒に飼っている方や、環境の変化に慣れている猫ちゃんには対応しています。

また、外出が難しい高齢の飼い主様やスタジオに来られない方には、ご自宅へ出張し、装飾を持ち込んでリビングで撮影を行うサービスも提供しています。お問い合わせをいただいた場合には、できる限り柔軟に対応していきたいと思っています。



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写真提供:愛犬家のための犬専門写真館Dogram



とても綺麗なスタジオですが、気を付けていることはありますか?


高江洲さん:やはり清潔感は大切ですよね。ここにはわんちゃんが毎日出入りしていて、1日あたり多い時で10頭から15頭が来ることもあります。そのため、匂いや衛生面には特に気を配っています。

元々この物件はペットNGの条件だったのですが、1年間交渉してペットOKにしていただいたんです。また、このスタジオは以前のスタジオから歩いて1、2分の距離にあって、立地を変えたくないという強い思いがありました。以前のスタジオまでの道を覚えてくれているわんちゃんたちがたくさんいて、ここは以前のスタジオまでの通り道にあるんです。駅から走ってきてくれるわんちゃんを見ると、本当に嬉しいですね。

この物件は多くのご縁があって繋がった大切な場所なので、綺麗に使いながら、長く愛される場所にしたいなという思いがあります。



お客様とのコミュニケーションではどのようなことを大切にされていますか?


高江洲さん:そうですね、まずレスポンスをとにかく早くすることを心がけています。わんちゃんの撮影に関して「今すぐ知りたい」と思うことが多いのではないでしょうか。ですが、電話がなかなか繋がらなかったり、メールの返信が遅かったりするのは、よくある話ですよね。

また、予約がすぐに取れず、希望日を送ってから数日待たされるというのは結構なストレスだと思います。そこで当店では、すぐに予約が取れるようなシステムにしっかりと投資しています。


また、メールや電話での対応も可能なのですが、基本的には公式LINEを活用して3時間以内に返信することを徹底しています。不安や疑問を即座に解消することで、お客様とのスムーズなコミュニケーションを心がけています。また、納品もすべてLINEで行っています。メールだと堅苦しい印象になりがちですが、LINEだとお客様も気軽にご相談いただけるようです。撮影後、わんちゃんが楽しんでいる様子の動画を送ってくださったり、撮影した写真を共有していただくこともあるので、私たちもとても嬉しく思っています。

こうしてお客様との距離を身近に感じられる関係性を築くことを大切にしていますね。


さらに、接客面では、わんちゃんよりも飼い主様が緊張されていることが多いんです。そのため、飼い主様の不安を少しでも和らげるために、まずは私たち自身の飼い犬の話をしたり、病気を持ったわんちゃんに関する経験を共有したりしています。「うちにも重度の水頭症の子がいるので、もし粗相してしまっても全然大丈夫ですよ」というようなお声掛けをすることで、お客様の不安を取り除けるよう努めています。

私自身も夫も、以前はそれぞれ別の会社でブライダル業界に携わっており、そのときにはお客様1組あたりの単価が500万円以上という経験もありました。その経験を活かし、同等かそれ以上の接客を心がけています。


他にも、当店ではお客様をスタジオ内で待たせることが一切ないよう心がけています。事前にオンラインで情報を入力していただく仕組みを取り入れ、お会計も事前決済制とすることで、待ち時間を極力減らしています。オプションの追加料金が発生した場合のみ当日精算が必要ですが、それも数分で済むよう徹底しています。

撮影に関しても、わんちゃんが入店した瞬間から遊べる環境を整えています。他社様と比べて撮影時間が短いプランだと思いますが、わんちゃんの集中力は一般的に5~10分程度と言われています。撮影が長ければ良いというものではなく、短時間でもお客様との距離を縮め、リラックスした状態で良い写真が撮れることを重視しています。お客様が焦ることなく、落ち着いて撮影や写真選びを楽しんでいただけるように、万全のサポート体制を整えています。



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お客様は基本的に近隣の方が多いのでしょうか?


高江洲さん:近隣の方というイメージがあるかもしれませんが、実際には遠方からお越しくださるお客様も多いです。例えば、海外に住んでいる方が帰国されるタイミングでご利用いただいたり、新幹線や飛行機を利用して来てくださる方もいらっしゃいます。

一応、東京近郊の方が一番多いのですが、年数を重ねるごとに遠方からのお客様も増えてきています。



予約方法や、価格の詳細について教えてください。


高江洲さん:予約は公式LINEから行っています。また、ネットでの追加データの申し込みについては、LINEでデータを選んでいただく際に「こちらのリンクからお申し込みください」とご案内しています。支払いはすべて事前決済で、クレジットカードに対応しています。


当店ではイベント撮影の場合は1枚あたり550円、通常の撮影スタジオで撮影した場合は770円で提供しています。1枚あたり770円という設定であれば、お客様にも気持ちよく購入していただけるのではないかと考えています。また、一切営業を行わず、広告費もゼロで運営しているため、お客様に安心して利用していただけるよう、不明点や不安な点は徹底的に払拭するよう心がけています。


追加データの料金については、一番高いプランが全データ込みで1万1000円です。仮にすべてのプランを選んだとしても5万円を超えることはありません。

撮影時間については、15分、30分、45分といったプランがあり、料金が明確に設定されています。平均では1万~3万円程度の範囲内で収まるようにしていますし、不明瞭な金額が発生することは一切ありません。


また、撮影したデータは、実際に飼い主様ご自身で選んでいただける仕組みにしています。

カメラマン目線で選ぶ写真と、飼い主様が選ぶ写真は異なる場合が多いと思います。そのため、選択システムを導入し、お客様が納得のいく写真を選べるよう工夫しています。このシステムを導入するには手間やコストがかかりますが、愛犬家として「こんなサービスがあったらいいな」という思いを形にしています。



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他社様と比べてリーズナブルな印象ですが、この価格設定にした理由をお聞かせください。


高江洲さん:キャッチコピーにも入れているのですが、「また会いたいから、この価格。」という思いを込めています。一般的に、私たちと同じ相場感や客層をターゲットにしている店舗の多くは、料金が平均で4万~7万円程度の場合が多いです。その中には、フォトフレームが必ず付属しているようなプランも含まれています。ただ、4万~7万円の価格帯だと、1年に1回来るか来ないか、もしくはわんちゃんの生涯で数回しか訪れることがないケースも多いと思います。


私たちはそうではなく、「毎月でも、毎年でも来てほしい」という思いがあります。そのため、将来的に店舗展開を行った際も、全国の愛犬家の皆さんが気軽に利用できる価格設定にしています。例えば、誕生日は年に1回の特別なイベントですが、うちでは1万円から撮影を提供しています。そのため、誕生日や季節ごとのイベントなど、どんどん訪れる機会を増やしていただけると嬉しいです。

飼い主さんとわんちゃんに何度も足を運んでいただけることで、私たちもわんちゃんとの距離が縮まり、よりリラックスした表情を引き出すことができます。1年に1回の「久しぶり」も、もちろん素敵ですが何度も気軽に訪れたくなる価格帯にすることで、さらに良い写真が撮れる環境を作りたいと思っています。この価格を守ることを徹底し、今後も維持していきたいと考えています。



定休日などはありますか。 


高江洲さん:当店は火曜日と水曜日が定休日です。年末年始については、基本的に毎年営業しています。今年の場合は、12月29日まで通常営業を行い、31日には遠方からのお客様がいらっしゃる予定があるため特別に営業します。そして、1月1日から3日まではお休みをいただき、4日から通常営業を再開する予定です。

例年、12月ですと最終週の29日または30日まで営業しています。年末年始の営業スケジュールは、毎年このような形で対応しています。


正直、ここ3年間はほとんど休みを取れていません。やはり最初にスタートが遅かった分、既存の写真館に追いつくためにはこれくらい頑張らないといけないという思いが強くありました。特に現在の価格帯でやるには、人件費や広告費を抑える必要があり、必然的に休みが取れない状況になっています。

主人も、ほぼ毎日朝まで作業をしている状態が続いていましたが、3年目に入って体力的に限界を感じるようになり、少しずつスタッフを増やして対応しています。お客様からも「絶対寝ていないですよね」「体調を崩してしまうのが一番怖いので、休んでください」と心配していただくことが多く、SNSを更新する時間が深夜3時や4時だったりすると、そのことが分かってしまうんですよね。笑

この仕事が楽しいので、今のところは頑張れているという感じです。



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インスタグラム以外に活用しているSNSはありますか?


高江洲さん:すべて活用しています。Twitter、YouTube、TikTok、ブログ(アメブロ)、Facebook、Threadsなどを運用しています。ただ、すべてをまんべんなく更新するのは難しいため、各プラットフォームの特性に合わせて活用しています。

SNSからの集客は非常に多いですね。SNSを通じてお店の雰囲気やサービスを知っていただいて、撮影にお越しくださるお客様が増えています。



広告をしていない理由はありますか?


高江洲さん:広告費をかければ集客はしやすいかもしれませんが、それ以上にお客様に還元したいという思いがあります。広告費を抑えることで、撮影料金をお手頃な価格に抑えることができています。


当店の集客経路は、インスタグラムが約8割を占めており、あとはご紹介や他のSNS、イベント出店、さらにはGoogleの口コミが大きな役割を果たしています。Googleの口コミ数はこの業界では最も多く、高評価をいただいています。現在、口コミは700件以上あり、ほとんどが高評価で、低評価は4つ星がわずか数件のみです。そのため「何か特別なことをしているのでは?」と聞かれることもありますが、Googleの規則にしっかりと則って運営しているだけなんです。「犬の写真 東京」などで検索した際に、口コミから当店を知っていただくお客様が増えています。


ただ、来年からは広告費をかけることも検討しています。新しい展開としてインターペット(東京ビッグサイトで開催されるイベント)への出店が決まったので、そのタイミングで広告を活用して一気に知名度を広げていきたいと考えています。

以前、スタジオは現在の広さの約3分の1程度のコンパクトなスペースで運営しており、その時は口コミで十分にお客様が来てくださいました。ですが、ネットに掲載するには狭すぎると感じていました。今のスタジオは広く、清潔で、さまざまな撮影が可能な環境が整っていますので、広告展開も含め、次のステップに進もうと考えています。



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なぜ、インターペットに出店しようと思われたのでしょうか。


高江洲さん:これまでは撮影スタジオと同じクオリティの写真を提供することが難しいという理由でイベントへの出店は控えていました。当店は一切フラッシュを使わない撮影スタイルを採用しており、イベント会場のような騒がしい環境では色味が変わったり、わんちゃんが落ち着かず普段通りの写真が撮れないことがありました。その結果、飼い主様が「うちの子をうまく撮れない」とがっかりしてしまうのが嫌で、慎重になっていたのです。

しかし、今年からは外部イベントでもスタジオと同じクオリティで撮影できる環境を整えることができ、2、3分でひと組ずつ撮影する形式でもお客様にご満足いただけるようになりました。これが新規のお客様へのアプローチとして非常に効果的でしたね。


インターペットでは、今まで以上に当店の知名度を広げ、愛犬家の方々に気軽に写真撮影を楽しんでいただけるきっかけを作りたいと考えています。また、スタッフを増員し、夫婦二人で手が回らなかった分を補える体制が整ってきたこともあり、出店の準備が進められるようになりました。



FCやチェーン展開を考えたことはありますか?


高江洲さん:実はこれまでにFC(フランチャイズ)展開のお話をたくさんいただいているのですが、すべてお断りしています。その理由は、どうしても当店の理念やサービスをしっかり理解していただけるか不安があるためです。採用するスタッフの方がどれだけ当店の価値観を共有してくださるのかも分からないので、今はそのタイミングではないと考えています。スタッフの雇用が進み、運営体制がさらに整った段階で、少しずつ広げていければと考えています。


現在、わんちゃん専門の写真館だけでなく、普通の写真館やブライダル撮影でも「わんちゃんOK」というプランが増えてきています。さらに、昔ながらの写真館でも「わんちゃんプラン」を導入するところが増えていますよね。

そういった動きの中で「わんちゃんの飼い主さんならお金を出してくれるでしょ」という雰囲気があるのが私は嫌なんです。わんちゃんは私たちにとってお子さんと同じ存在です。例えば、追加データやキャンバスプリントをどんどん売ろうとか、高級エリアだから儲かるでしょ、という考え方は、私たちの理念には合いません。私たちはそういう気持ちではやっていないというのが、一番の思いです。


これから店舗展開を考えないわけではありません。例えば、現在の土地柄や遠方で来られないシニア犬の飼い主様などに対応するためには、もう少し規模を広げる必要があると感じていますし、わんちゃんの写真館は、まだ地方にはあまり普及していない状況です。静岡や名古屋など中部地方にはほとんどないため、将来的には店舗展開を行い、地域ごとに広げていければと思っています。特に、地方では「わんちゃんの写真をプロに頼む」という発想が根付いていないことも多いので、認知度を高めていくことが課題だと考えています。

私の理想としては、ペット業界の「スタジオアリス」のような存在になりたいと思っています。「お子さんが生まれたらスタジオアリス」と思い出してもらえるように、「わんちゃんを飼ったらここで写真を撮ろう」と言われるような存在になりたいのです。それが一般的に広がれば、動物愛護にも興味を持つ方が増えるのではないかと思っています。



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セルフ写真館の取り組みについて教えてください。


高江洲さん:セルフ写真館では、通常の撮影と同じ一眼レフカメラを使用し、フラッシュではなくLEDライトで撮影しています。これにより、わんちゃんが自然体でいられる環境を提供しています。他のセルフ写真館ではフラッシュを使用するところが多いですが、当店ではフラッシュのタイムラグやわんちゃんへのストレスを回避し、愛犬家に寄り添った撮影環境を整えています。



飼い主様やわんちゃんへの対応について工夫していることはありますか?


高江洲さん:私たちは、トレーナーさんから定期的にトレーニングを受けています。もちろ

ん私も20年以上愛犬と暮らしているのですが、自分が飼ったわんちゃんはこれまで3頭だけなので、まだ分からないこともあります。そのため、トレーナーさんから病気や性格に合わせた対応方法、ケアの仕方などを学んでいます。例えば、皮膚や涙やけの悩み、犬種ごとの特性など、飼い主様が抱えるさまざまなお悩みに対応できるようにしています。

また、目にかかる毛や、トリミング前で伸びてしまっている毛、癖がついて跳ねた毛なども写真編集の際に無料で修正して、飼い主様とわんちゃんが安心して写真を楽しめるよう努めています。わんちゃんの性格に応じて、「人見知りかな?」と思われる子への対応や、実はそうではない子との距離の詰め方など、トレーナーさんのアドバイスを受けながら対応方法をアップデートしています。

年間2000頭以上の撮影を行う中で日々学びを積み重ね、飼い主様とわんちゃんにとって快適な空間を提供できるよう努力しています。



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飼い主様とわんちゃん双方から好まれる理由はなんでしょうか?


高江洲さん:まず、飼い主様にわんちゃんの性格を詳しくお伺いしています。特に、人見知りをするかどうか、撮影経験があるかどうかなどを会話の中で確認します。また、実際にわんちゃんを見ながら、その子がどのような性格なのかを判断して対応しています。

例えば、人見知りのわんちゃんでも時間が経てば慣れてくる子もいれば、どうしても初回では難しい子もいます。また、お菓子を使った方が良い子や、逆におもちゃの音を鳴らさない方が良い子など、わんちゃんによって対応はさまざまです。これまでの経験から、それぞれの性格や状況に合わせた方法が分かるようになりました。

まずは飼い主様から情報を伺い、その上で私たち自身の目でわんちゃんの様子を見て、最適な対応を心がけています。その結果、わんちゃんにも安心して過ごしてもらえる環境が作れているのだと思います。

私たちは飼い主様やわんちゃんに寄り添うことを大切にしており、その思いが伝わることで多くのお客様から信頼をいただけていると感じています。



お客様やわんちゃんの対応で難しいと感じたことはありましたか?


高江洲さん:難しい対応というのは、例えば撮影がうまくいかなかったり、来店予定のお客様が来られなかったりということが挙げられるかと思います。ただ、当店は他と比べてもキャンセルが非常に少なく、無断キャンセルに関してはこれまで一度もありません。

来年からはシステムやプラン内容に少し変更がある予定ですが、基本的には日程変更も柔軟に対応しています。特にシニア犬やパピー犬は体調の変化が気になりやすいと思いますので、当日の変更にも対応してきました。そのため、大きなトラブルもほとんどなく運営できています。


撮影内容に関して難しいと感じることとしては、例えば「お座り」や「待て」ができないわんちゃんの場合、スタッフがさりげなく支えながら撮影することがあります。その手は編集で消すようにしており、わんちゃんにストレスをかけず、なるべく自然な姿を写真に収めるよう心がけています。


「難しい」と思えることがあっても、それをプラスに変えて、当店の特徴や強みにしていくことを大切にしています。例えば、わんちゃんと赤ちゃんのツーショット撮影が難しい場合でも、何度か通っていただく中で、わんちゃんと赤ちゃんが自然に撮れるようになったりすると、成長を感じられて嬉しい瞬間になります。

難しいことが起きても、それを乗り越えることで、飼い主様とわんちゃんにとってより良い思い出を作れるよう努力しています。



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尊敬されている方や施設などはありますか?


高江洲さん:DogCat rescue ANELLAという保護団体の伊東さんをとても尊敬しています。実際にお話をさせていただいたことがありますが、動物愛護に対する思いや考え方がとても素晴らしく、私自身の考え方にも近い部分があると感じました。

動物愛護団体は現在、厳しい状況に直面していることも多いと思います。中には課題や対立がある中で、ANELLAさんは圧倒的な実績を上げていらっしゃいます。譲渡率が非常に高く、店舗展開やフランチャイズ化を通じて日本全体を変えようと精力的に活動されている姿に衝撃を受けました。


伊東さんとは今年の6月にお会いしました。現在うちの寄付先がまだ決まっていない状況なので、一定の「ここに寄付しています」と明確に示すことで、お客様に安心していただけるのではないかという思いから、そういった点についてもご相談させていただきました。

伊東さんは元々「テラスハウス」に出演されていた方で、著名な方々とも深い繋がりがあります。例えば、浜崎あゆみさんに保護犬を譲渡されたりと、保護団体のイメージを大きく変える活動をされています。また、就労支援にも取り組まれており、保護団体の活動を単なるボランティアではなく、しっかり法人化してマネタイズを図りながら継続可能な形で運営されています。そのため、活動が疲弊せず、きちんとした企業としての基盤の中で保護活動ができている点がとても素晴らしいと思いました。


私たちも、伊東さんのようにしっかりとした理念を持ちつつ、後継者として実力を備え、多くのわんちゃんや猫ちゃんを救える存在になることを目指しています。また、人間の就労支援も同時に行っているバランス感覚の良さにも感銘を受けています。本当に理想的なモデルだと思います。



伊東さんのようになるためには、どのような障壁や壁があると感じていますか?


高江洲さん:現時点での一番大きな障壁は、やはり資金力の差です。

例えば、資金力について具体的に言うと、伊東さんのような就労支援型の動物愛護活動を行うためには、国からの助成金を活用する必要があります。しかし、参入するにはまず初期投資として1000万円以上が必要ですし、1000万円を投入しただけですぐに利益が出るわけではなく、複数店舗を運営することで安定した収入が得られる仕組みになります。そのため、1000万円だけでは足りず、さらに継続的な運営資金が必要となります。


また、私は動物愛護にも強い関心を持ち、積極的に活動を行っています。現在は、重度の水頭症でブリーダーから放棄された子を保護犬として迎え入れています。しかし、自宅で迎え入れることができる頭数には限りがあるため、個人としての活動だけでは支援の範囲に限界を感じています。そのため、個人での取り組みに留まらず、より多くの方々と協力しながら支援の輪を広げていきたいと考えています。そのため、ビジネススキルや集客力、資金力など、経営者として必要な能力をさらに高める必要があると痛感しています。

伊東さんのような活動を目指すためには、今の自分をさらに成長させ、会社も拡大していくことが重要だと考えています。そのために、日々努力を続けています。



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撮影事業以外で、何か他の事業を立ち上げようと考えたことはありますか?


高江洲さん:現在はBtoCとして写真館の運営をメインに行っていますが、BtoBとしてわんちゃんのキャスティングや商品撮影も手掛けています。当店の特徴の一つは、商品撮影に関してわんちゃんのキャスティングからカメラマン、モデル、ヘアメイクなど、通常は複数の会社に依頼が必要なところを、すべて一つの会社で完結できることです。そのため、コストを抑えつつ、時間の短縮もできる点で企業様に大変喜ばれています。


しかし、現状では手が回らず営業活動が十分にできていない状況です。今後は、わんちゃんのキャスティング事業を強化し、企業様向けの商品撮影にも力を入れていきたいと考えています。プロのモデル犬を使う撮影は高額になることが多いですが、当店ではそのハードルを下げ、より多くの企業様が手軽に利用できるサービスを提供したいと考えています。また、さまざまな素材を用意することで、企業様がより具体的なイメージを持てるような撮影環境を整えていきたいですね。

さらに、今後の展望としては以下のような事業を計画しています。


  1. カフェの展開

    動物愛護に関連したカフェを展開し、わんちゃんと飼い主様が気軽に集える場を提供したいと考えています。


  2. アパレル商品やライフスタイルブランドのプロデュース

    おしゃれで実用的なわんちゃん用のアイテムを提供したいと思っています。既製品にはないデザインの着物や、生地から選んでオーダーメイドで作成した商品などがすでにお客様から高評価をいただいており、販売のご要望もあります。


  3. シニア犬や病気を持つわんちゃん向けのアイテム開発

    安心して過ごせる階段やベッド、マナーベルトなど、日常生活で役立つおしゃれで実用的な小物をプロデュースしたいです。


こうしたアイデアを形にするため、自分の分身がいたらもっと進められるのにと思うほどやりたいことがたくさんあります。

10年から20年程度のスパンで、少しずつ形にしていきたいと考えています。今は目の前の事業に全力を注ぎつつ、将来的にはこれらの事業を展開していけるよう準備を進めているところです。



緊急時の対応体制について教えてください。


高江洲さん:これまでの経験では、撮影中に体調を崩したわんちゃんはいませんでしたが、一度、撮影の合間で遊んでいた際に脱臼してしまったことがありました。その際は、すぐに近くの救急動物病院に連絡をして、受け入れ態勢が整っているか確認しました。撮影は半分ほど進んでいた段階でしたので、飼い主様に対して返金対応するか、撮影済みの30分分のお写真をお選びいただくかを相談しました。結果的に迅速に対応できたことで、飼い主様にも安心していただけたと思います。

また、撮影日の朝に「下痢が止まらない」「ヒートが始まった」などのご連絡をいただいた場合も、日程変更を柔軟に承っています。事前にリスクを回避するための連携をしっかり取っていることも、トラブルを未然に防ぐことに繋がっていると思います。



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ペット業界の横の繋がりについてどうお考えですか?


高江洲さん:ペット業界に入ってみて驚いたのは、横の繋がりがほとんどないという現状です。ペット関連のスタジオや事業者間でも、あまり情報交換が行われていないことを実感しました。そのため、私自身、仲の良い事業者さんや女性経営者の方々と定期的にイベントを開催したり、一緒に食事会を開いたりして、情報交換の機会を積極的に作るようにしています。


また、他の写真館にも普通にお客さんとして行くことがあります。他意はなく、純粋に「自分たちの写真を撮ってもらいたい」という気持ちで訪れています。その際にカメラマンさんやスタッフの方々と仲良くなり、「一緒に頑張りましょう!」という雰囲気を作れるよう心がけています。他の写真館の素敵な点を吸収し、自分たちのサービスに活かす一方で、当店のこだわりや年間撮影数などの情報も共有しています。お互いの良い部分を認め合うことで、良い循環が生まれるのではないかと感じます。


実際、当店とテイストが異なる写真館を紹介することもあります。例えば、「うちは鮮明な目の色や毛色を重視した写真を撮っていますが、柔らかいテイストが好きな方には〇〇さんの写真館がおすすめですよ」といった具合です。同様に、他の写真館からも当店を紹介していただくことがあり、こうした関係性をとても嬉しく思っています。



女性経営者としての思いをお聞かせください。


高江洲さん:撮影スタジオの経営者は男性カメラマンが多いこともあり、当店でも主人が代表だと思われることがあります。私が経営者であることに驚かれるお客様もいらっしゃいますが、インタビュー記事などを通じて私が女性経営者であると知り、温かいお言葉をかけてくださる方もいらっしゃいます。そのようなお言葉が、とても励みになっています。


また、カメラマンとして経営されている方の中には、ご自身の作風やブランドに強いこだわりをお持ちの方もいらっしゃる印象があります。一方で、主人は「写真家」としての主張よりも、お客様やわんちゃんとの時間を大切にしており、その自然体な姿勢が多くのお客様からご支持いただいているようです。「本当にわんちゃんが好きなんだな」と思っていただける温かい気持ちが、撮影を通じて伝わるところが主人の魅力だと感じています。


当店では、カメラマンを選ぶ際、実績や経歴だけでなく、わんちゃんに対して愛情を持って接しているかを大切にしていただきたいと考えています。これまで多くの経験を積み、撮影技術を磨いてまいりましたが、それ以上に、わんちゃんとの触れ合いや撮影時の雰囲気を大切にしています。心から愛情を込め、一瞬一瞬を大切にしながら撮影に取り組むことを心がけています。


主人はもともと俳優やモデルとして活動しながら、趣味でカメラを楽しんでいました。その後、私の会社に加わり、ブライダル撮影やご家族写真、お子さまの写真撮影にもたくさん携わってきました。特にお子さまとわんちゃんの撮影が得意で、自然な笑顔や愛らしい表情を引き出すのが主人の撮影スタイルの特徴です。


私たちは、常に技術を磨きながら新しい表現方法にも挑戦し、お客様に安心して撮影をお任せいただけるよう努めています。これまでの経験を活かしつつ、わんちゃんとのかけがえのないひとときを、一枚一枚の写真に大切に残したいという想いで撮影に取り組んでいます。大切な思い出を美しく形にするお手伝いができれば、これ以上の喜びはありません。



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写真提供:愛犬家のための犬専門写真館Dogram



今後の物販事業の展開についてお聞かせください。


高江洲さん:来年からパネル写真の販売を始める予定で、現在準備を進めています。これまでにも「パネルや写真印刷、グッズが欲しい」というお声を多くいただいていましたが、発注・検品・郵送といった作業に手が回らず対応ができていませんでした。しかし、これらを代行してくださる業者さんとのお取引が決まったため、物販をスタートできる運びとなりました。


わんちゃんの名刺についても検討中です。ただ、テンプレートで簡単に作るようなものは当店らしさがないため、1枚1枚カスタマイズできる仕組みを整えたいと思っています。

名刺以外にも、待ち受け画像、アイコン、カレンダーなど、デジタル納品が可能な商品を増やすことを計画中です。現在、イラストレーターさんと相談しながら、実現可能性やコスト面を検討しています。

アンケートを通じてお客様のご意見を集めたところ、名刺の需要が非常に高いことが分かりました。ただ、単価や作業量を考えると、現時点でどの程度の優先度で進めるべきかを模索しているところです。


写真立てやわんちゃんが亡くなった際のメモリアルグッズについては、今のところ予定はありません。ただ、長いお付き合いのある飼い主様が亡くなった際には、私個人で写真とお花をお送りすることはあります。今後、需要があれば検討していきたいと思っています。


また、撮影時に使用したおもちゃやおやつに関して「これ、どこで買えるんですか?」と聞かれることも多く、来年からはおもちゃやおやつの販売も始める予定です。こうした物販を始める理由としては、「お客様から求められるものを提供したい」という思いが根底にあります。利益追求ではなく、お客様のニーズに応えることを大切にしています。



最後に、伝えたいことはありますか。


高江洲さん:当店の理念として、まずはわんちゃんを飼っている全ての方が「写真撮影」という選択肢を持っていただけることが大切だと考えています。現在でも「うちの子には写真撮影は関係ない」「うちの子にはそんなもの必要ない」と感じる方が多いと実感しています。そのような方々に対して、写真撮影のハードルを下げることが重要だと思っています。

わんちゃんの年齢の進み方は人間の5~7倍と言われています。そのため、後になって「もっと写真を残しておけばよかった」と思われる方が結構いらっしゃいます。そういった飼い主様の後悔を少しでも減らせるよう、写真館へのハードルを下げ、最終的には1都道府県に1か所、気軽に立ち寄れるような店舗展開を目指しています。わんちゃんを迎えたら、その人生の中で一度は写真撮影をするという文化が広がれば嬉しいです。


また、飼い主様の中には「わんちゃんの写真を撮るのは人間のエゴなのではないか」と思われる方もいるかもしれません。例えば、モデルとして撮影する場合などにそう感じることもあると思います。しかし、私は飼い主様が幸せであれば、わんちゃんもその幸せを感じ取ると思っています。その結果、お互いに良い循環が生まれ、どちらもハッピーな関係が築けるはずです。それが動物と人間にとって理想的な暮らしだと考えています。

さらに、当店を通じて「保護犬もこんなにかわいいんだ」と感じていただける方が増え、保護犬を迎える飼い主様が増えるきっかけになればと思っています。最終的には、会社として動物愛護に貢献できるような存在になることを目指し、事業を大きくしていきたいと考えています。


来年は広告展開やイベント出店を通じて、さらに多くの方に当店を知っていただきたいと考えています。当店のサービスが他の写真館とどう違うのかを実感していただけるよう、引き続きクオリティの高い写真とサービスを提供していきます。



写真館Dogram  PETLIF


施設情報


愛犬家のための犬専門写真館Dogram

107-0062 東京都港区南青山4-10-4 クレスタ青山101


※インタビューの情報は2024年12月現在のものとなります。

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