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保護猫サロン&カフェ CAT LIVING


保護猫サロン&カフェ CAT LIVING PETLIF


保護猫サロン&カフェ CAT LIVINGについて、設立日や設立のきっかけについてお伺いします。


古屋さん:設立日は約7年前の12月25日です。もともと個人で保護猫活動を約23年間続けていました。最初に保護した猫たちは、桜新町の公園で見つけた7匹の猫でした。捨てられていた猫の母親が通行人の足にしがみついて、助けを求めてくるほど切迫した状況でした。その場には生まれたばかりの赤ちゃん猫が数匹おり、1匹は既に亡くなっている状態で、この母猫の必死な姿に心を動かされ、この子たちを保護しようと決意しました。


最初はその7匹を育てるだけでも大変でした。まだ生まれたばかりで、まさにネズミのような赤ちゃん猫たち。2~3時間おきに授乳する必要があり、生活はその子たちに完全に捧げることとなりました。当初は法人化など考えもしていませんでしたが、少しずつ保護した猫たちが成長し、15歳ほどになり始めると、その数も増え、活動(譲渡含む)もさらに広がっていきました。


保護活動を20年以上続ける中で、個人で抱え続けるのは限界を感じ、法人化することで継続的に保護活動を行えるようにと考え、法人設立に至りました。個人での保護活動では経済的にも時間的にも大きな負担があり、動物病院通いなども重なりとても大変でした。また、その間には東日本大震災の際、レスキュー隊としても全国各地で活動を行いました。


現在も熊本から来た猫たちを保護しており、医療費や光熱費など多くの負担がかかります。例えば、腎臓病を患った猫の治療費だけで16万円もかかりました。ここCAT LIVINGだけでも光熱費が月に10万円以上かかり、もう1か所あるシェルターの家賃と合わせると相当な金額になります。

保護猫活動には大変な負担が伴いますが、支援をいただきながら継続していけるように努めています。



コミュニケーションについてですが、一般のお客様が猫ちゃんたちと触れ合う際、どのように営業を工夫してリピーターにつなげていくかについて。


古屋さん:正直に申し上げますと、これまで営業にはあまり力を入れてこなかったのが現状です。現在、少しずつ営業活動にも力を入れ始めていますが、現場が非常に忙しく、スタッフ不足の中で日々の業務に追われており、営業活動にまで手が回らないのが実情です。そのため、限られた時間の中でSNSやメディアの活用に努めています。


他の猫カフェと比較すると、私たちは猫のケアに重点を置いており、専門知識や経験を持つスタッフが対応しています。一般的な猫カフェの中には、保護猫活動よりも猫カフェとしての営業を優先しているところも見受けられ、アルバイトスタッフが猫のお世話をするなど、質が十分に保たれていないケースもあると感じます。私たちはあくまで保護猫たちの幸せを第一に考え、手厚いケアを提供していますが、そうした取り組みはどうしても多大な時間と費用がかかります。その結果、財政的に厳しくなることもあり、営業に時間を割くのが難しい状況に陥りがちです。

今後も猫たちのケアを大切にしつつ、少しずつ営業活動を進めていけるよう努めていきたいと考えています。



保護猫サロン&カフェ CAT LIVING PETLIF


保護猫サロン&カフェ CAT LIVINGの仕事を通して学んだことや、起業してから最も苦労したことについて教えていただけますか。


古屋さん:仕事を通して学んだことについてお話ししますが、まず一番苦労したのは、休みが全く取れないことです。私は毎日、早朝から深夜まで働くハードワーカーであり、前職も同じような忙しい仕事に携わっていたため慣れているつもりでしたが、この施設を運営する忙しさは予想以上でした。現状では泊まり込みで対応することも多く、肉体的な負担は非常に大きいです。


また、人員に関する問題も大きな課題です。猫は本来家庭でゆっくりと飼う動物なので、猫カフェのように多くの猫を一度に扱うスキルは家庭飼育とは大きく異なります。しかし、ボランティアで来られる方の多くは「猫のお世話がしたい」という家庭飼いの延長のような感覚で来られることが多く、実際の業務ではそのようなゆっくりとした対応では難しいのです。


例えば、多くの猫が同時に食事をするとき、早く食べる猫が全て食べてしまい、食べられなかった猫が痩せてしまうこともあります。また、イライラが募り喧嘩になってしまうこともあり、そういった敏感な状況を常に見守りながら、猫たちの快適な雰囲気を維持する技術が必要なのです。このような点を一般の方やボランティアさんに理解していただくのは難しく、スキルも十分に浸透していない現状があります。


さらに、日本では『保護猫は無料の存在』というイメージが根強く、良い人材を雇うための財源確保も難しいのが現実です。必要なリソースや財政支援もなかなか得られず、施設の維持は四面楚歌の状況です。そのため、私はこの7年間、無給で働き続けていますが、それがこの施設を存続させるために必要だと考えています。

スタッフには正当な報酬を支払い、現在は看護師の方にも協力いただいていますが、運営にはまだまだ多くの課題が残っています。



ご飯代や医療費などの維持費についてですが、現在どのようにして収益を確保しているのでしょうか。


古屋さん:会社として活動していますが、実際にはNPO的な要素が強く、常にギリギリの自転車操業の状態です。例えば、看護師のスタッフを採用したことで、医療的ケアが必要な猫も受け入れられるようになりました。しかし、ケアを要する猫を受け入れた結果、医療費が大幅に増え、財政がさらに厳しくなってしまいました。理念としては進歩ですが、財務面では負担が大きくなってしまったのです。


経営的には「失敗」とも言えますが、事業の理念においては成功だと考えています。長期的には猫を助けることができるため良い選択です。しかし、現状では当面の資金を確保する必要があるため、収益の確保に注力しなければならないと感じています。


そのため、以前は無料でお引き受けしていた猫たちについても、必要な医療費や引き受け費用の一部を負担していただくなど、適正な費用設定を行い、マネタイズを強化しています。このことで安定した運営を目指し、さらに多くの猫たちを助けることができるよう努力しています。



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例えば健康に問題がどのぐらいあるかをチェックして、このぐらいなら大丈夫という子はどの金額で受け入れていますか。


古屋さん:例えばここでの受け入れ基準は35万円ですが、医療にかける費用や健康状態をチェックし、その範囲で問題が少ない場合はその金額で受け入れることにしています。

次の里親様が見つかるまで、しっかりとした審査を経て、責任を持ってお渡ししています。不適切な環境に渡らないよう、里親候補のご自宅へ訪問し、詳細なチェックとリーガル確認を行います。外国の方には国籍やビザも確認し、面談を数回重ねた上で慎重に進め、契約書を取り交わしています。時間と人件費をかけながらも、このように徹底した対応を行うことで信頼性を高め、マネタイズに繋げています。


それでも、野良猫の保護活動にかかる医療費が膨大で、会社の成長やスタッフ増員に充てる資金が不足する状況です。例えば、保護活動を継続するためには約70万円の資金が必要ですが、安定した資金確保が難しいのが現状です。


そのため、「寄付サイト」を新たに開設しました。現在、ホームページに概要を掲載しており、今後1週間から10日ほどで稼働予定です。このサイトでは、寄付をよりしやすい形式にし、支援者がどの猫をサポートしているのか明確にわかる仕組みにしています。


具体的には、「この猫の保護にこれだけの人件費や旅費が必要」といった内訳や医療費の見積もりをリアルタイムに掲載し、寄付がどのように使われるかを透明に公開します。例えば、私が3000円を寄付すると、それがどの猫にどの費用に充てられたのかが明確にわかり、医療費やカルテなども公開されるため、寄付の使途が確認できる仕組みになっています。これにより、支援者はリアルタイムで透明性の高い寄付ができるのです。


他社ではこのような透明性を持たせた実働型の寄付システムは少なく、寄付金の用途がわかりづらいことが多いですが、当方では現場での実働を重視し、現場に人手が必要であることも理解していただけるよう努力しています。このサイトを通じて、全国に実働型の活動を広めていきたいと考えています。



過去に引き取った後、譲渡までされた猫たちはどれくらいの数になりますか?また、そのエネルギーや心の支えとなるものは何かありますか?


古屋さん:今までの譲渡数は数十匹くらいですね。個人での活動も含めるともっと多くなりますが、正確には数えていません。

保護活動を通じて、私は日本の動物愛護に関する不条理な法律や制度に対する強い問題意識を持っています。こうした法律の改正を目指すための発信をしても、限界を感じることがあります。なぜなら、動物の世話に心を注ぐ人たちには法律や経営、マーケティング、そしてSNS運用を学び実行するための時間や労力が不足しているからです。そのため、私が先駆者として道を切り開く「ファーストペンギン」として、社会を動かす役割を担わなければならないと感じています。


この活動の原動力は、何よりも「かわいい」この猫たちの存在です。一般的には「かわいい」だけでは続けられない仕事かもしれませんが、私はこの愛情だけでここまでやってきました。


また、朝目覚めた瞬間に湧き上がる「怒り」も私を支えています。虐待され、殺されていく猫たちを想うと、何も罪のない彼らが閉じ込められたまま出られない現実に怒りがこみ上げてきます。私は殺処分の現場にも足を運んできましたが、その残酷な現実を目の当たりにすることは、とても辛い経験です。現場の職員の方々も心に深い傷を抱え、ノイローゼ状態にあることも少なくありません。彼らの苦しむ姿を見て、さらに強い意志を持つようになりました。


この経験から、私は「使命感」を持って動いています。現場に行かないとわからないことが多く、目の前で命が失われるという状況を実感することで初めて、動物愛護が「義務」として感じられるのです。救えなかった子たちの悲痛な表情や叫びが、今も私の記憶に残っています。その子たちに対する申し訳なさが私の原動力であり、この活動を「使命」として進める理由です。使命に反するようなことは決してせず、誇りを持って保護活動を続けていきます。



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女優の方やその支援者の方々が行っている署名活動などについて、その点についてどうお考えですか?


古屋さん:女優さんだけが前面に出ているからだと思います。彼女を応援する声は多いですが、実際に支援する人手が足りていないのが現状ではないでしょうか。他の女優さんも同様に動物愛護活動に取り組んでいますが、周囲が追いついていない部分もあるかと思います。


スポンサー契約の影響もあるかもしれませんが、私自身も実は女優さんや他の女優さんと直接お話をしたことがあり、その時に感じたことがあります。彼女には確かに広告塔としての役割を担っている部分もあるのですが、本当に彼女の活動を支えるべき人たちが、現場で実際に動いているのかは疑問に思うところです。


また、彼女が前に出すぎてしまい、逆に現場での支援が薄れてしまっているのではないかと感じました。正直なところ、彼女をもっと裏方でしっかり支えていけるような、地に足のついた支援体制が必要だと思います。現状、動物愛護の活動を広げていくには、どうしても手足となって動く人が不足しているように思います。動物愛護活動は理想だけで進むものではなく、現実的な労力と協力が不可欠です。現在の日本の動物愛護活動がなかなか進展しないのは、必要な支援体制や人手がまだ不足している結果に過ぎないと考えています。



時間や労力をかけて進めていく必要があると感じていますが、そのための最善の方法は何だと思いますか?


古屋さん:オーナーが自身の負担を減らし、時間を確保することが不可欠だと思います。実際、オーナーが猫たちのケアを始め、営業やバックオフィス業務、スタッフ管理、アルバイトやボランティアへの指導まで、全てを一人で担っている現状では、物事が進まないのも当然です。ですので、オーナーが少し休めるような環境づくりや、横の繋がりを築ける環境を整備することが必要です。


私自身も管理業務よりも営業に集中したいと考えています。その部分がうまく回り始めれば、業務の進行速度は格段に速くなります。周囲の方々からのサポートも大事で、ちょっとした飲み会代でも支援していただければ、大変助かりますね。


現在、ボランティアとして登録していただいている方は何十人かいますが、実際に稼働できる方は少数です。今後はボランティアの数も増やし、スタッフや看護師に業務を任せ、私は指導から抜ける方向で進めたいと考えています。そのために、「キャンプファイヤー」というコミュニティを新たに立ち上げました。このコミュニティで他のオーナーさんたちと意見交換できる場も提供できればと思っています。

現状ではオーナーが多くの業務を抱えすぎており、周囲に伝える時間もないため、育成が追いつかないのが課題だと考えています。



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現在、ホームページやインスタグラム以外のSNSで活動されていますか?また施設の貸切について


古屋さん:これから書籍の出版など、さまざまなオファーをいただいているのですが、忙しすぎて手が回らない状況です。そのため、なんとか時間を確保するための体制づくりが急務だと感じています。現在、現場で1人1人を育てていくのはとても大変なので、逆にメディアを活用しながら一緒に活動を広げていくことが不可欠だと考えています。資金面でもその方向が必要で、私は今後、広報を担当しながら全体を回していく形を目指しています。


当施設は貸し切りでのご利用も可能です。生演奏はできませんが、猫たちに負担をかけない範囲であれば、ブライダルや囲碁の大会など様々な用途でお使いいただけます。ご利用人数は15名ほどを想定しており、幅広いイベントに対応できる自由な空間を提供しています。

レストランウェディングが高額で難しい方にも、より手頃なプランとして提案しています。ただし、当施設はスペースの提供が中心で、司会などの進行サポートは行いません。ドリンクのサーブは可能ですが、基本的にはご自身で準備いただく形となります。1次会、2次会としてもご利用可能で、同じ空間で気兼ねなく楽しんでいただける場所です。



緊急対応についてお伺いします。もし猫が怪我をした場合は、どのように対応されますか?


古屋さん:基本的には、24時間対応のクラウドカメラで常に状況を監視しており、何か異変があればすぐに駆けつけられる体制を整えています。また、看護師も在籍しているため、基本的なケアはここで対応可能です。看護師が不在の場合は、異変を感じた際にすぐに動物病院へ向かいます。夜間救急の動物病院も近隣にあるので、緊急対応がしやすい環境です。


施設内にはスタッフも配置していますが、それでも非常に多忙でリソースを効率的に運用する必要があります。そのため、施設内にはソファベッドを備えており、私自身も泊まり込みで対応できるようにしています。新しく来た猫が慣れずに怯えたり、病気や特別なケアが必要な場合にも、私がその場で対応できるよう準備しています。施設内の家具も、収納機能付きの椅子などを使えば効率的ではありますが、ソファベッドとしても使用できる家具を選ぶなど、緊急時にすぐ対応できる環境づくりを優先しています。



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今後、こちらのお店の営業の方針について教えてください。


古屋さん:今後も、野良猫や緊急の保護が必要な猫たちをレスキューし、しっかりとケアをして、素敵な里親様のもとで新しい生活を送れるように支援していきたいと考えています。猫たちが快適で幸せな生活を送れるよう、丁寧にケアをし、適切な場所へ譲渡することが私たちの基本方針です。また、「里親様へのつなぎ役」としても、信頼を築きながら活動していきたいと思っています。


また、現在進行中の支援サイトを通じて、シェルターの拡充やクラウドファンディングによる資金調達も進めています。将来的には、緊急対応が可能な「ドクターカー」を導入し、必要に応じて即時レスキューができるように体制を整えたいと考えています。このドクターカーには、簡易医療機器や薬品を搭載し、看護師を含むスタッフが迅速に現場対応できるようにします。最終的には、引退した獣医師の協力も得て、彼らの経験を活かしながら全国の猫たちを支援するライフラインを構築したいと考えています。


さらに、クラウドファンディングの成功を経て、将来的にはM&Aを通じて資金の安定化も視野に入れ、信頼性の高い運営基盤を確立したいと考えています。私たちは、引退された獣医師の方々や看護師の皆様にもコミュニティに参加いただき、猫たちの支援に協力していただけるような体制づくりを進めていきたいと願っています。

また、銀座での経験を活かし、年齢に関係なく誰もが貢献できるコミュニティを作り上げ、日本全体で猫たちのライフラインを支える基盤を確立したいと考えています。



クラウドファンディングはいつからスタートされる予定ですか?


古屋さん:コミュニティがもう少し盛り上がってきた段階で始める予定です。そうでないと目標達成が難しいように感じているためです。ドクターカーの導入については、できるだけ早めに実現させたいと思っています。自分自身の活動を広めるために、電子書籍の発行も検討しているところです。


ドクターカー導入のメリットとしては、猫たちの命を救えるだけでなく、走る広告塔としても活用できる点が大きいです。車体に当店のロゴを入れて、全国を巡りながらSNSにその様子を投稿していただくことで、宣伝効果も期待できます。そして、ドクターカーを見かけてSNSに投稿してくださった方には、たとえば店内で660円の商品が無料になるなどの特典を提供し、さらに当店に足を運んでいただける仕組みにしたいと考えています。

そのようにして、全国の方々にドクターカーや当店の活動を知っていただき、地域に密着した支援の循環が広がればと願っています。


現在のホームページでは、「CAT LIVING」と個人の情報が混在してしまい、情報が多すぎてわかりにくくなっているため、分けて整理する予定です。さらに、個人ブログをきちんと運営し、発信力を強化したいと考えています。また、富裕層向けに高品質な猫専用のペットホテルも計画中で、長期的なケアも視野に入れた「一生涯プラン」を提供予定です。安心して利用いただける環境を整える予定です。


店舗拡大、都内でシェルターや施設を拡大するための土地確保が難航しており、改造や購入を検討しています。不動産業界において、保護猫を対象とする事業への偏見や誤解により、契約が断られるケースも多く、実際に不動産業者や内装業者から不適切な扱いを受けた経験もあります。こうした中で、周囲の支援を得て事業を進めるには大きな労力が必要です。


財政面とサポートの課題、保護猫関連の活動を支えるためには、専門スタッフを安定的に雇用し、安定的な財源を確保する必要があります。しかし、資金的制約から人材確保が難しく、営業や資金調達に十分な時間が割けない現状です。金融機関からの借入だけでは不十分であり、スポンサーやインフルエンサーとの提携、さらには3つ以上の支援源が必要だと感じています。強力な支援がないと現状の改善は難しいと感じています。



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同業者との連携について


古屋さん:私は同業者をライバルと見たことは一度もなく、むしろ友人のように感じています。現実的に、うちのように環境が整っていない保護施設が多く存在します。そのため、従業員にも「うちで働けているのは私が給料を返上しているからで、ここが恵まれているからといって他と比べて優位だと考えるのは間違い。むしろ、もっと人手や助けが必要で、大変な環境で頑張っている施設こそが本物。そこに共感できないのであれば、この職場で働く資格はない」と伝えています。



今回採用されたスタッフについて。また、どのような人材に入社してほしいか


古屋さん:今回のスタッフ採用は、募集に応募されて来られた方で、当社のホームページを見て興味を持たれたのだと思います。入社から2~3ヶ月経ちましたが、採用の決め手は、ホームページの更新や検索機能の活用ができる点でした。SNSの更新も手が回らないほど忙しいので、公式の情報を細かく更新してくれるだけでも大変助かっています。また、ホームページの改訂もお願いできるため、業務がとても楽になりそうです。


やはり、猫たちが安心して過ごせる環境を作るために、猫に愛情を注ぎ、猫たちが「ここは安全だ」と感じられるような方に来ていただきたいです。怖がらせたり、居心地が悪くなるような雰囲気は避けたいので、お客様の管理も私たちの責任の一環と考えています。

また、料金設定についても適切な範囲で提供しており、経営の安定化のため、安易に値下げはしていません。値段が高いと感じられるかもしれませんが、経営戦略上、差別化を図るための判断であり、特に「保護猫たちのケアが第一」というコンセプトを守るためには重要なことだと考えています。


価格改定については従業員から意見が出ることもありますが、より良いサービスを提供するため、必要な部分では勇気を持って値上げも行います。現在の利用者層は30代から50代の方が中心で、学生層は少なく、高価格帯にしたことでお客様の数は減りましたが、単価が上がりスタッフの負担も軽減され、バランスが取れています。


また、サービスの質と特別な体験を提供するため、1日貸切プランの料金も引き上げました。これまでのキャンペーン価格から通常価格に移行する形で、適正な料金に戻しています。



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最後に伝えたいことについて


古屋さん:「殺処分ゼロを願うだけでは実現しません。願っている方々には、今週末に何か行動を起こしていただけるといいと思います。例えば、他の保護施設でも良いので訪れてみたり、支援活動に参加してみてください。保護活動はスキルが必要な技術職であり、その点をもう少し理解していただきたいです。」といったメッセージを伝えたいと思います。


また、現状でのケアは主にシェルターの子猫たちへのリハビリなどに限られます。公開している内容も少ないため、必要性は感じていますが、運営に必要な人手が足りていないことが問題です。ボランティアだけでは難しいため、常駐で3名ほどのスタッフが必要です。具体的には、1名が動物のケア、1名が接客対応、1名が管理を行う形が理想です。


さらに、将来的には教育アカデミーを開設し、保護猫のケアを学びたい方に有料で技術を提供し、卒業生が活躍できる仕組みを作りたいと考えています。このように、技術職としての価値を理解して学びたい方に教育を提供することで、ボランティアに頼らない持続可能な仕組みを目指しています。卒業生が実際の現場で即戦力として活躍できるようにし、保護猫の業界全体の支えにもなると期待しています。



施設情報


保護猫サロン&カフェ CAT LIVING

〒152-0032 東京都目黒区平町1丁目27-5 2F



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